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S-300(、NATOコードネーム:SA-10 「Grumble」およびSA-12A/B 「Gladiator/Giant」。艦載型はSA-N-6 「Grumble」)は、ソビエト連邦が開発した同時多目標交戦能力を持つ長距離地対空ミサイルシステムであり、ロシア連邦軍の現用のミサイルシステムである。アメリカのパトリオットに相当する。 == 概要 == 老朽化した(SA-1 「ギルド」)・S-75(SA-2 「ガイドライン」)・S-125(SA-3 「ゴア」)の後継として、1969年に開発が決定、1970年代半ばにS-300Pが実用化し、その後も改良が続けられた。また、1980年代前半にアメリカが配備したMGM-31 「パーシングII」準中距離弾道ミサイルを迎撃するために、S-300Vが開発された。 S-300と呼ばれるミサイルシステムは大きくS-300P(SA-10 Grumble)とS-300F(SA-N-6 Grumble)とS-300Vに分けられる。S-300P(S-300F)とS-300Vはミサイル本体の設計局が異なる全くの別物である。S-300PはAlmaz設計局、S-300FはAltair設計局、S-300VはAntey設計局による。 S-300Pは航空機や巡航ミサイル迎撃を目的としており限定的な弾道ミサイル対応能力のみを持つが、S-300Vは弾道ミサイル迎撃を目的とした本格的なMDシステムである。 S-300Pで使われるミサイル本体には5V55系列と48N6系列と9M96系列がある。 S-300FはS-300Pを艦載化した物である。S-300PとS-300Fは元より陸海共用ミサイルとして開発されている。長距離のエリア防空ミサイルであるS-300F(射程75~90km)とその発展型のS-300FM (SA-N-20 Gargoyle)は、中距離の艦隊防空ミサイルである3K90(射程30km)もしくは3K37(射程50km)、短距離の個艦防空ミサイルである3K95(射程12km)とともに、多層的防空システムを構成している。 S-300V(ミサイルと発射機を含むシステム全体の形式名は9K31)には9M82(SA-12B Giant)系列(対中距離弾道ミサイル)と9M83(SA-12A Gladiator)系列(対短距離・準中距離弾道ミサイル)がある。 S-300シリーズの後継として、発展型のS-400(SA-21 Growler)が開発されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「S-300 (ミサイル)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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